最終日の夜に献花台を訪れ、花を手向ける人たち(25日午後7時9分、京都市伏見区)

最終日の夜に献花台を訪れ、花を手向ける人たち(25日午後7時9分、京都市伏見区)

 京都市伏見区の「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオの放火殺人事件で、自民党の古屋圭司衆院議員は29日、自身が会長を務める超党派の「マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟」の役員会で、事件後に菅義偉官房長官に対し、「警察は遺族の了解を得ない限り、葬儀が終わるまで実名公表は控えてほしい」と要望していたことを明かした。

 古屋会長は、事件発生8日後の7月26日に要望したとし、その理由について「事件の特殊性に鑑みて」とした。役員会では警察庁からも「実名公表については一定期間ということで、十二分に配慮した」との趣旨の報告があったとした。

 実名公表について、京アニ側は7月22日に京都府警に対して発表を控えるよう要請。府警は事件の犠牲者35人の身元について、10人を8月2日に、残る25人を27日に発表した。公表まで時間がかかったことについて府警は「遺族の意向を丁寧に聴き取りつつ、葬儀の実施状況を考慮し、広報の方法とタイミングについて慎重に検討を進めてきた」と説明していた。