東京公演を控え、意気込みを語る京舞井上流五世家元の井上八千代さん(東京都千代田区のホテル)

東京公演を控え、意気込みを語る京舞井上流五世家元の井上八千代さん(東京都千代田区のホテル)

 京都で育まれた伝統芸能・京舞が11月に東京都千代田区の国立劇場で公演される。京舞井上流の指導を受ける祇園甲部の芸舞妓たちが同劇場にそろい、舞を披露する公演は1998年以来21年ぶり。29日に都内で演目などを紹介した京舞井上流五世家元の井上八千代さんは「東京の皆さまにも祇園の世界に浸っていただきたい」と意気込みを語った。

 文化庁と同劇場の主催で、約60人の芸舞妓が出演。11月29日に1公演、同30日に2公演を行う。「京の四季」など舞妓たちによる幕開きの演目にはじまり、黒紋付きの芸妓衆による華やかな手打「廓(くるわ)の賑(にぎわい)」などで締めくくる。各回約3時間の公演で祇園の情緒が感じられる演目をそろえた。

 八千代さんは初回と2回目の公演で「三(み)つ面椀久(わんきゅう)」を、3公演目で「虫の音」を舞う。五世家元の襲名披露公演で演じた「三つ面椀久」は東京では初上演となる。

 国立劇場を「皆さまに育てていただいた大舞台」と振り返る八千代さんは「(芸舞妓には)うちそろって舞台に立つ晴れがましさも感じてほしい。古風な舞である京舞がどう受け止めていただけるか、みなで心して演じたい」と話した。