タピオカ容器に投入口をふさがれたごみ箱。周囲にはタピオカの食べ残しのあるカップやペットボトルが散乱していた(京都市中京区・新京極公園)

タピオカ容器に投入口をふさがれたごみ箱。周囲にはタピオカの食べ残しのあるカップやペットボトルが散乱していた(京都市中京区・新京極公園)

 タピオカドリンクブームが続く中、専門店の開業が相次ぐ京都市中心部の繁華街でカップごみの放置が目立っている。粒や液体を残したまま公園にポイ捨てしたり、自動販売機用ごみ箱へ捨てたりする人が多く、街の清掃ボランティアも頭を悩ませている。

 夏休み終盤の土曜日、若者や観光客でにぎわう新京極公園(中京区)。タピオカのカップ片手に食べ歩きする姿も。自販機用に設置されたごみ箱は、無理に突っ込まれたタピオカ容器で投入口がふさがれ、周囲には黒い粒の食べ残しが目立つカップやペットボトルが散乱していた。

 公園の清掃を続ける中之町町内会の中川富雄会長(69)は「1人が捨てるとあっという間に増えていくし、花壇に投げ込む人もいる」とため息。町内のタピオカ店に対してはごみ対策を求めているといい、「店頭に回収箱を設置し、客にごみを戻すよう呼びかけて欲しい」と訴える。

 「夏は特にタピオカのごみが増え、路地や公園への放置が目立つ。実は嫌いなのかと思うほど食べ残しが多い」と話すのは、四条~三条付近でごみ拾いを行うチーム「S+Renjoy(ストレンジョイ)」の吉田匡志さん(30)。客のマナーに疑問を感じる一方、「観光客が多いのにごみ箱が全然無い。仕方ない部分もあるのでは」とも指摘する。

 河原町商店街振興組合によると、タピオカ店開業で街に活気が出た一方、ごみの増加や行列で歩道が狭くなるといった課題も。別の商店街でも「タピオカ容器禁止」と書かれたごみ箱や「店内への持ち込み禁止」の貼り紙が目立ち、共通の啓発ポスターを制作する話も出ているという。

 記者が試しに有名店でタピオカを購入してみたところ、店頭にはごみ箱がなかった。客が頼めばビニール袋をもらえるほか、容器も引き取るとのことだったが、店側の一歩踏み込んだ対策が必要と感じた。

◇タピオカとは:南アメリカ先住民の言葉が語源か

タピオカはキャッサバの根茎から製造したデンプンで、南米先住民の言葉が語源ともされる。菓子や麺類などに利用されてきた。近年ではミルクティーなどに入れたドリンクが商品として人気を集めている。