滋賀県から配信される広告文の画面

滋賀県から配信される広告文の画面

 夏休み明けの9月1日前後に児童生徒の自殺が増える傾向にあることから、滋賀県は会員制交流サイト(SNS)を活用した自殺予防の取り組みを試行する。親や教師に悩みを打ち明けにくい子どもに向け、ツイッターを通じて専門の相談窓口を案内する。

 内閣府が2015年に発表した自殺対策白書によると、1972~2013年度の18歳以下の自殺者数は多くの地域で9月1日前後が多く、新学期を迎えて精神的に不安定になりやすい子どもへの見守りや寄り添いの重要性が知られるきっかけになった。

 県内の全世代の年間自殺者数は03年の330人をピークに減少傾向にあるが、20代は30人前後、10代は数人の水準で横ばいが続いている。自殺予防に取り組む認定NPO法人「滋賀いのちの電話」が受けた電話では、10代からの相談が近年増加。「学校でいじめに遭っているが、親には言えない」など、一人で悩みを抱えるケースが少なくないという。

 県はこうした若年層への対応を強化するため、ツイッターを使った取り組みを9月15日まで試行。「死にたい」「自殺方法」「孤独」など約100のキーワードを入力または検索した人に対し、県からの広告文を配信する仕組みで、クリックすると相談機関の連絡先を確認できる。

 県障害福祉課は「助けの求め方が分からずに、つらい思いをしている世代のSOSを拾い上げていきたい」としている。

 県が子どもや保護者向けに開設している電話相談「こころんだいやる」、全国共通の「24時間子供SOSダイヤル」もある。こころんだいやるは年末年始を除く午前9時~午後9時、077(524)2030。SOSダイヤルは24時間対応で、フリーダイヤル(0120)078310。