2018年度では最年少でドイツ語検定1級に合格した稲見さん(京都市西京区)

2018年度では最年少でドイツ語検定1級に合格した稲見さん(京都市西京区)

 独学でドイツ語を学んできた同志社国際中2年の稲見晃一さん(13)=京都市西京区=が、難関とされる「ドイツ語技能検定試験一級」で最年少合格を果たした。父親の仕事の都合で2年間ドイツで暮らし、帰国後も本や映画を通じて語学を習得。「将来はドイツ語を生かせる仕事をしてみたい」と夢を描いている。

 稲見さんは小学3年の時に家族4人で独へわたり、桂坂小(同区)からミュンスター市の普通小学校へ転校。当初はアルファベットが何とか書ける程度で、授業も会話も一切わからない状況だった。

 しかし現地の児童らは稲見さんをすぐに受け入れて気さくに話しかけ、サッカーで仲を縮めていってくれた。このため教科書や辞書で勉強することなく、半年後には自分の意見が言えるまでに言語が身についたという。

 小学5年で帰国した後もドイツの本を読んだり、市内の日独交流会に通ったりし、語学の勉強を継続。2016年から同試験に挑戦し、2級、準1級も最年少で合格した。

 同検定の1級はドイツ語を不自由なく使え、専門的な文章を理解して口頭で意見を述べることができる水準とされる。18年度は217人の受験者のうち12パーセントの27人のみが合格。稲見さんは同年度最年少、歴代でも12歳に次ぐ2番目の若さで難関を突破した。

 「ドイツに住んでみてさまざまな人がいることを知り、視野が広がった」と稲見さん。現地でできた親友たちの存在が、語学習得や成長の原動力になっている。