巨椋池干拓田のタデアイを使った藍染めで染め上げた麻布。だんだら模様や「誠」の文字は、もち米ののりで防染している(京都市伏見区・染司よしおか)

巨椋池干拓田のタデアイを使った藍染めで染め上げた麻布。だんだら模様や「誠」の文字は、もち米ののりで防染している(京都市伏見区・染司よしおか)

 幕末の京で活躍した新選組のユニホームの“復元”に、百貨店「大丸京都店」(京都市下京区)が挑んでいる。呉服店をルーツとする同店は、新選組に羽織などを納めたかつての受注先とされる。おなじみの「だんだら模様」デザインの羽織の製作工程の一部が24日、京都市内で公開された。再現された羽織は3月末、新選組ゆかりの壬生寺(中京区)に奉納される。
 「大丸」(現大丸松坂屋百貨店)は1717年、京都・伏見で創業した呉服店が前身。新選組隊士の永倉新八の回顧録に、大丸呉服店で麻の羽織などを新調したことが記されている。
 壬生寺が昨春、羽織製作を依頼した。京友禅の老舗「千總」(中京区)や、草木染めで知られる「染司よしおか」(伏見区)が協力。新選組の羽織は史料が現存しないため、京都新選組同好会にも相談し、特徴的なデザインやあさぎ色の色調を決めた。背中の「誠」の字は、同寺の松浦俊海貫主(85)が揮毫(きごう)した。
 この日は伏見区にある染司よしおかの工房で、6代目吉岡更紗さん(42)らがタデアイの葉を使った染液で手織りの麻布を染める様子を公開。白のだんだら模様を染めないよう、もち米ののりを使う当時の技法を用い、理想の色合いに染め上げた。
 壬生寺の松浦俊昭副住職(52)は「羽織の『復元』をかつての発注先の大丸でやってもらうことに意義があり、製作が始まったことは感慨深い」と話している。奉納式は3月27日に開く。