明智光秀の連歌について解説する作家の高城さん(亀岡市古世町・市文化資料館)

明智光秀の連歌について解説する作家の高城さん(亀岡市古世町・市文化資料館)

 京都府の亀岡市文化資料館が25日、リニューアルオープンし、芥川賞作家の高城(たき)修三さんが同館で講演した。市ゆかりの戦国武将明智光秀が詠んだ連歌から「本能寺の変」の謎に迫り、市内外の来館者約90人が耳を傾けた。
 
 作家活動の傍ら連歌の研究を続ける高城さんは、「光秀は丹波攻略を始めた頃から連歌をたくさん残している」と紹介。愛宕山の威徳院の住職と親しく、戦勝を祈願してよく愛宕山で連歌会を催したという。
 その上で、光秀や名だたる連歌師が参加した、本能寺の変直前の「愛宕百韻」について解説。光秀の発句「ときは今天が下しる五月哉」に隠された意味を「土岐氏が今天下を取る5月だ」とし、君主である織田信長を討つ決意の表れだと強調した。
 また、通常では前の句に即して詠む連歌で、光秀に続いた連歌師らが「季戻り」していると指摘。「場に動揺の空気が流れたか、光秀が発句に込めた気合を感じたのでは」との見解を示した。
 
 講演に先立ち、リニューアルオープンの記念式典が開かれた。光秀を主人公とした放映中の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」にちなみ、因幡麒麟獅子舞の上演があった。