途中棄権前の25キロ付近で笑顔を見せる福士(大阪市中央区)

途中棄権前の25キロ付近で笑顔を見せる福士(大阪市中央区)

 東京五輪マラソン代表の最終3枠目を懸けた大阪国際女子マラソンは26日、大阪市のヤンマースタジアム長居を発着点とするコースで行われた。昨年9月の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」4位の松田瑞生(ダイハツ)が、日本陸連の設定記録(2時間22分22秒)を上回る2時間21分47秒をマークして2年ぶりに優勝。初めての五輪出場へ近づいた。
 リオデジャネイロ大会に続くマラソン五輪代表を目指すワコールの福士加代子は25キロすぎに棄権した。MGC3位だった小原怜(天満屋)は17キロすぎから遅れ始め、2時間28分12秒で日本勢5番手の13位に終わった。

■ハイペース、20キロ手前で遅れ

 福士が25キロすぎに棄権した。5大会連続の五輪出場を諦めず、最終選考会となる名古屋ウィメンズに懸ける決断だった。レース後に競技場に戻ると、駆けつけた家族の前で笑顔で語った。「足は大丈夫。次(名古屋)かなと思ってやめた。名古屋に向けていい練習になった。またチャンスがある」
 設定記録を上回る2時間21分30秒を目指した。ハイペースを刻む先頭集団の後方に付けたが、20キロ手前で遅れた。23キロ付近でサングラスを外すと笑顔も見せながらスピードを落とし、25キロすぎに走るのをやめた。「10キロまでは良くて、いいペースと思っていたが、自分の体がまだできていなかった」とコメントした。
 永山忠幸監督は「勇気のある決断。名古屋に向けてすぐに練習を再開できる」と前向きに語った。名古屋にはチームメートの一山や安藤も出場を予定する。レース前に「陸上競技人生を懸けて走りたい」と語っていた37歳。福士の物語はまだ続く。