太陽光パネル購入にかかわる二重ローン被害の例

太陽光パネル購入にかかわる二重ローン被害の例

 太陽光パネルの購入のためローンを組んだ後、必要のないローンを別に組まされ、二重の返済に陥る被害が滋賀県内で相次いでいる。被害者は大阪市の企業「エス・イーコーポレーション」から訪問販売などで購入した顧客で、滋賀弁護士会は片方の支払いは法的に止められる可能性があるとして、弁護士などへの相談を呼び掛けている。

 弁護士会によると、同社は複数の顧客に対し、購入時にローンを組ませた後、「他社で組み直せば毎月の支払額が減る」などと伝えて別に契約させたが、最初のローンは解除せず、信販会社から二重に立て替え払いを受け取っていた。一定の金額を顧客の口座に振り込んで発覚を防いでいた、という。同会は「目的は不明だが、まとまった金銭を手にしようとしていたのは明らか」と指摘する。
 同社は昨年6月ごろに営業を停止したとみられ、連絡が取れていない。弁護士会によると、同4月以降、顧客口座への穴埋めがなくなったため、被害に気付いた顧客が増え、県内の消費生活センターに相談が12月末で10件ほどあった、という。弁護士会は少なくとも8件の対応を引き受けた。1件当たりの被害額は約400~500万円で、同様の被害は同社が営業活動を行っていた兵庫、香川県でも確認されている。
 弁護士会は、二つ目のローンは購入の実態がないなどの理由で法的に支払う義務がなく、引き落としを止められる可能性がある、としている。弁護士会・消費者保護委員会の松林慧委員長は「潜在的な被害者はまだいると思う。自分が悪いと抱え込まず気軽に相談してほしい」としている。問い合わせは滋賀弁護士会077(522)2013。