コンピューターゲームは随分と様変わりした。インターネットにつながらずに家庭内だけで遊んだ時代は既に遠く、今や多くの人が至る所でスマートフォン片手にオンラインゲームにいそしむ▼だがいつでもどこでもプレーできるゲームは、楽しみを広げた半面、依存症という負の側面をもたらした。世界保健機関(WHO)は昨年5月、ゲームのしすぎで生活に問題の生じる状況を依存症と認定している▼ゴールがない、他のユーザーとプレーするものは途中で抜けにくい、攻略しやすくなる課金システムがある-などがのめりこむ要因とされる。ゲームなどによるネット依存の疑いがある中高生は約93万人に上るという国の推計もある。対策は急務だ▼そんな中、香川県議会が子どもの依存症を防ぐためにまとめた条例素案が波紋を呼んでいる。主にスマホゲームを想定し、利用時間を1日60分までとするルールを順守させるよう保護者に努力義務を課す内容だ。罰則はない▼ネット上では行政が家庭に介入することを問題視する声もあれば、やむなしとの意見もあり、反応はさまざまだ▼韓国や中国では、既に制限を始めており、問題に一石を投じたのは確かだろう。一律の時間規制がなじむかも含めて、各家庭でルールを話し合うきっかけになればと思う。