京都市長選(2月2日投開票)の候補者3人に、京都市政の主な課題についてどのように考え、対応するかを聞いた。(上から届け出順。原則としてアンケートの回答をそのまま紹介します)

 暮らしの安心、安全は時代を問わず重要な課題だ。国機関の推計では2045年の京都市の高齢化率は36.4%に達し、3人に1人が65歳以上となる。今春で導入から20年となる介護保険をはじめ、ニーズが多様で複雑になる福祉は安定した財源ときめ細かなサービスの維持・向上のバランスが問われる。近年相次いだ風水害は全国各地で未曽有の被害をもたらし、これまでの対応に抜本的な見直しが求められている。高齢化が進む中で、災害弱者と呼ばれる人たちの備えや避難をどう徹底するかという視点も欠かせない。

【高齢者や障害者の福祉は何に重点を置くか】

門川大作候補

 

 ご高齢者や障害のある人などが、住み慣れた地域で、いきいきと健やかに生活できるよう、保健医療、介護、生活支援など地域包括ケアの充実、生きがいづくり、ユニバーサルデザインの推進等を図る。また、人生100年時代、京都ならではの地域力を生かし、地域活動や社会参加の促進、文化やスポーツ活動などにより、誰もが健康で自立した日常生活が送れ、社会の担い手として生涯にわたり活躍できるよう「健康寿命の延伸」に取り組む。

村山祥栄候補

 

 高齢者福祉では、健康寿命の延伸や予防医療に予算をつけ、高齢者が健康に社会参加を継続していただける環境づくりに重点をおく。また、電子カルテの導入により二重診療の削減を行う。障害者と高齢者の自立と社会参加の促進のため、雇用促進に重点をおき、雇用企業の拡大とマッチング精度の向上、受け入れ企業へのフォローなどに取り組んでいく。また、人材ボランティアバンクを創設し、高齢者の活躍の場を創出していく。

福山和人候補

 

 敬老乗車証は現行制度を堅持し、民間バスへの使用拡大をはかる。老人医療費支給制度(マル老、65~69歳)の現行2割負担を1割に戻し、70~74歳にも計画的に拡充する。特養などの施設増設、包括支援センターの過重業務解消、介護保険料・利用料の軽減措置にとりくむ。障害者の就労支援を強め、身近な相談体制の充実と健診回数の増加をはかる。福祉労働者の処遇改善とサービス提供事業者への支援を行う。

【優先して取り組むべき防災対策は】

門川大作候補

 

 一昨年の相次ぐ自然災害においても、市民の尊い命を守ることができた。今後とも、ソフト・ハード両面から対策を加速する。消防団や自主防災会、自治会、福祉関係団体など、京都ならではの地域力を生かし、ご高齢者や障害のある方に安全に避難いただける仕組みづくりなど、地域の防災力を更に高める。

 そして耐震化、河川改修、土砂災害対策、市内の75%を占める森林整備の加速など必要なハード整備を国や府と連携して着実に進める。

村山祥栄候補

 

 体育館以外の教室の開放などを進め、不足する避難所の確保、また未整備の各避難所への備蓄品の配備、ペット避難所の整備、ホテルとの避難所提携を進め、市民全てが避難できる環境を整える。また、地元防災組織への名簿提供も含め要配慮者の福祉避難所へのスムーズな避難計画を整備する。また、山間部の沿道にある倒木の恐れがある樹木の事前伐採、側溝の浚渫(しゅんせつ)などしっかり備えていく。

福山和人候補

 

 台風、水害など災害対策のためのインフラや危険地域の整備を地元業者優先で計画的にすすめる。全ての住民を受け入れる避難所の確保と避難ルートの確立を行う。高齢者・障害者など配慮を要する方について業界の協力を得て、ホテル等に避難できるよう協定を結ぶ。人間らしい生活ができる避難所の改善にとりくむ。避難所への職員配置や十分な備蓄品の確保をすすめる。消防署、消防団、自主防災会の体制を強化する。