競売の入札手続きが公告された朝鮮総連京都府本部(京都市右京区西大路通五条上ル)

競売の入札手続きが公告された朝鮮総連京都府本部(京都市右京区西大路通五条上ル)

朝鮮総連京都府本部の地図

朝鮮総連京都府本部の地図

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の京都府本部が入る京都朝鮮会館(京都市右京区)の土地と建物が、競売に掛けられることになり、京都地裁は28日、競売の売却条件を公告した。裁判所の評価額にあたる売却基準価額は約4億3500万円。府本部が競売で入札にかけられるのは初めてで、落札者によっては、総連側は移転を迫られ、府内最大の活動拠点の運営に影響が出る可能性がある。

 京都府本部に対して債権がある整理回収機構が、昨年5月末に強制競売を申し立て、地裁が同6月に競売開始を決定した。その後、地裁の担当者が土地や建物の現状調査を行い、評価額を算定した。

 府本部の土地と建物を巡っては、2015年にも債権を持つ中京区の不動産会社が競売を申し立て、同年に11月に京都地裁が競売開始を決定した。しかし、不動産会社側が18年3月に競売手続きを取り下げたため、入札には至らなかった。

 整理回収機構は破綻した朝銀近畿信用組合から継承した債権を回収するため、同年5月に府本部の所有権確認の訴訟を提起し、競売に向けた準備を進めてきた。

 公告などによると、対象の土地は約1700平方メートル。建物は地上6階、地下1階(延べ約2400平方メートル)の鉄筋ビルで、1971年に建てられた。土地、建物とも固定資産税の滞納のため京都市が差し押さえている。

 入札期間は2月13~20日。入札額の下限は約3億4800万円。開札は2月27日に行われ、売却先は3月5日に決定する予定。

 朝鮮総連京都府本部は「担当者がいないのでコメントできない」としている。