海外製のビンテージピアノが並ぶ「試弾室」は、時間制で貸し出しも受け付ける(長岡京市友岡4丁目、カヤック・クラヴィア)

海外製のビンテージピアノが並ぶ「試弾室」は、時間制で貸し出しも受け付ける(長岡京市友岡4丁目、カヤック・クラヴィア)

合唱とピアノの楽譜のショールームも併設されている

合唱とピアノの楽譜のショールームも併設されている

 スタインウェイなど世界3大メーカーのビンテージピアノの販売店「カヤック・クラヴィア」が昨秋、京都府長岡京市友岡4丁目に開店した。商品のピアノを使った練習や発表会ができるよう店内のスペースの貸し出しも行っており、地域の音楽文化の向上にも期待が寄せられている。

 同市開田3丁目から移転した楽譜専門店「パナムジカ」に併設するかたちで、同店を経営する吉田健太郎さん(58)が2019年10月にオープンさせた。米国とドイツに拠点のあるスタインウェイのほか、オーストリアのベーゼンドルファー、ドイツのベヒシュタインの3社のビンテージピアノを取り扱っている。
 店内には現在、グランドピアノを中心に10台以上が並んでいる。輸入された中古ピアノを部品レベルで再整備しており、照明を受けて光り輝く外観と、重みのある豊かな響きが、名器の威厳を漂わせている。最も高価なのはベーゼンドルファーの2000年製で900万円だが、新品よりは大幅に買い求めやすい価格だという。
 建物1階の「ミニホール」、4階の試弾室「カヤックルーフ」には販売用のピアノが設置されており、それぞれ有料でスペースとして借りることができる。ミニホールは、ピアノのコンサートや講習などにも活用されている。併設のパナムジカは、国内外のピアノおよび合唱の楽譜を在庫も含めて約10万点を扱っており、国内最大規模の品ぞろえだという。
 パナムジカで楽譜の販売を30年以上にわたって続けてきた吉田さんは「念願だったピアノの取り扱いも実現できたことで、ソフトとハードの両面から音楽の楽しさを広く伝えていきたい」と話している。