修復が完了し、豪華な仏具で飾られた御影堂の内部(29日午後3時16分、京都市東山区・知恩院)

修復が完了し、豪華な仏具で飾られた御影堂の内部(29日午後3時16分、京都市東山区・知恩院)

 浄土宗総本山・知恩院(京都市東山区)の国宝建造物、御影(みえい)堂で約10年におよぶ修復工事がほぼ終了し、29日に内覧会があった。宗祖法然像を納める「宮殿(くうでん)」や内陣の柱といった堂内部の装飾に10センチ四方の金箔(ぱく)計約10万枚が使われるなど、江戸時代初期に徳川家が最高の技術を投じて造った堂宇に往時の輝きがよみがえった。


 知恩院の御影堂は1603(慶長8)年に家康が建立した。火災による焼失を経て家光が1639(寛永16)年に再建、明治時代までに4回の大規模修復が行われてきた。約100年ぶりとなる今回の修復は380年前の再建以来最大規模で、2011年から屋根瓦の葺(ふ)き替えや構造補強、仏具の修復などが続けられていた。
 堂内では、宮殿を中心とした内々陣の装飾に豪華な金箔押しを使用した。導師の頭上を覆う「人天蓋(にんてんがい)」などは国産漆や純度の高い金箔を用いて修復。天井からつり下げるヒノキ製の仏具「幢幡(どうばん)」1対は新たに造り替えられ、長さ約6メートル20センチ、重さ約400キロと世界最大級のものになった。
 4月13~15日に完成を祝う落慶法要を行う予定で、井桁雄弘執事長は「念仏の根元道場として、多くの参拝者にこれから先何百年も親しんでほしい」と話した。一般の参拝も4月13日から受け付ける。