京セラ本社(京都市伏見区)

京セラ本社(京都市伏見区)

 京セラは30日、2020年3月期(国際会計基準)の連結業績予想について、昨年10月に発表した売上高1兆7千億円を1兆6250億円(前期比0・1%増)に引き下げた。中国の景気減速に伴う自動車向け部品の需要急減が響く。利益予想も下方修正したが、通期の増収増益計画は維持した。

 税引前利益は、従来予想から150億円引き下げて1650億円(24・4%増)、純利益は同80億円下げて1170億円(13・4%増)にそれぞれ見直した。前期に計上した太陽光発電パネルの原材料調達の契約見直しなど構造改革の関連費用685億円がなくなり、収益性も改善するため、修正後も2桁増益を見込む。

 大阪市で記者会見した谷本秀夫社長は「自動車向けの切削工具やエンジン部品の悪化は特に中国が顕著で、まだ回復の兆しが見えない」としつつ、5G(第5世代移動通信システム)や半導体製造装置向けの部品需要は21年3月期に回復する見込みとした。

 同日発表の19年4~12月期連結決算は、売上高が1兆1968億円(前年同期比1・4%減)、税引前利益が1416億円(36・1%増)、純利益は1012億円(27・5%増)だった。車載部品は中国の景気失速で悪化し、為替の円高も収益を押し下げたが、前年同期に計上した構造改革費用がなくなり利益は大きく改善した。