リニア中央新幹線の早期全線開業の必要性について話し合ったシンポジウム(大阪市北区・中之島会館)

リニア中央新幹線の早期全線開業の必要性について話し合ったシンポジウム(大阪市北区・中之島会館)

 リニア中央新幹線の東京-大阪間の早期開業を目指すシンポジウムが29日夜、大阪市北区の中之島会館で開かれた。リニアで結ばれる中部と関西など三大都市圏の連携の必要性を専門家らが訴えた。

 「東京・大阪間が67分!リニア時代の大阪・関西を考える!」をテーマに大阪府や関西経済連合会、大阪商工会議所などでつくる協議会が主催。名古屋大の森川高行教授が基調講演した。
 森川教授は「リニア開通で東京、名古屋、関西の都市圏で人口が計7千万人のスーパーメガリージョンが形成され、世界と勝負できる」とし「関西は、自動車産業などで強みのある中部圏と連携すればシナジー効果が出る」と強調した。京阪神の多様性など関西の強みを生かすため「新大阪駅周辺を大阪色を薄くしてイメージを変え、関西とその後背地を含めた西日本の玄関口として再開発を進めるべきだ」と述べた。
 東京などに人口が集中するストロー効果については「京都や静岡など東海道新幹線沿線からリニア沿線への吸い上げは少ないと思われるが、神戸など山陽新幹線沿線は要注意だ」と述べた。未定の名古屋以西のルートと中間駅については「着工の4年前に環境アセスメントが始まると言われている。名古屋までの開通予定が2027年なので、一番早くて23年ごろにルートと駅が決まる」との見通しを示した。
 シンポは女優の村井美樹さん、ゲーム関連企業経営者のイバイ・アメストイさんも加えたトークセッションもあり、リニアの早期開通へ期待を寄せた。