3人の子どもと登園する女性。次男が4月から他のきょうだいと同じ園に通えるか不安を抱えている(京都市西京区)

3人の子どもと登園する女性。次男が4月から他のきょうだいと同じ園に通えるか不安を抱えている(京都市西京区)

 市民の関心が高い子育て支援。京都市長選では、保育の環境をどう充実させていくかも争点の一つとなっている。

 「どうしてもこの保育園に入りたいんです」。今月上旬、京都市西京区役所であった入園希望者の一斉面接で、4人の子どもを育てているパート女性(38)が市職員に訴えた。
 女性は昨年3月まで3年間、3人の子どもを2カ所の保育園に通わせていた。朝、午前5時半に起床し、家事をこなして7時半に家を出る。長女を保育園に預けた後、長男と次女を連れて自宅付近に戻り、反対方向の別の園に送り届け、ようやく出社する日々だった。
 昨年8月に次男が生まれ、今年4月からの職場復帰を希望するが、「次男が上の子と同じ園に入れなければ、勤務先に育休の延長をお願いするしかない。子どもを安心して預けて働ける環境を整えてほしい」と願う。
 全国の待機児童数は昨年4月1日時点で1万6772人。京都市は保育園増設の補助金を手厚くするなど、待機児童対策に力を入れ、政令指定都市では唯一の6年連続「ゼロ」を国基準でクリアした。
 一方、年度途中では昨年10月1日時点で、待機児童が36人発生している。先の女性のように、希望する施設に落選するなどした「潜在的待機児童」は1259人にも上る。
 市子ども若者はぐくみ局は「ニーズの高い園の定員枠を増やし、潜在的待機児童をできるだけ減らしたい」とする。ただ、慢性的な保育士不足で園児を受け入れられず、定員割れしている園もあり、担当者は「将来的なニーズの動向も考慮しなければならず、地域のバランスをとるのは難しい」と頭を悩ませる。

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 2月2日投開票の京都市長選へ、身近な市政課題を随時取り上げていきます。