マイキャン・テクノロジーズが提供を始める未熟な状態の樹状細胞

マイキャン・テクノロジーズが提供を始める未熟な状態の樹状細胞

 細胞作製ベンチャーのマイキャン・テクノロジーズ(京都市西京区)は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来の人工ヒト白血球の受注生産を12日から始める。血液を媒介するウイルス性感染症の研究用として提供する。
 京都大から調達したiPS細胞を独自技術で分化させ、白血球に含まれる免疫細胞の一種「樹状細胞」を未熟な状態で作製する。
 樹状細胞などは血中の含有量が0・3%以下と少なく生存期間が短いため、大量確保が難しい。加えて細胞が成熟した状態で採血によって取り出す方法は、精度の高いウイルス研究や薬効の評価に不向きという。
 同社は未熟な樹状細胞を大量に増殖する培養技術を確立。血液6リットル相当に含まれる樹状細胞1千万個を1週間で生産できるようにした。デング熱や日本脳炎などの感染メカニズム研究や創薬、ワクチン開発に役立つとしている。
 販売価格は細胞1千万個で大学向けが15万円程度から、企業向けは50万円程度を想定。初年度に売上高1200万円を目指す。