【資料写真】JEUGIA三条本店(京都市中京区)

【資料写真】JEUGIA三条本店(京都市中京区)

 JEUGIAはこのほど、西村昌史社長が全額出資して設立した特定目的会社「cross road(クロスロード)」による自社買収(MBO)を実施すると発表した。東証第2部からの上場廃止に向け、JEUGIAの自社保有分を除く全株式の取得を目指す。少子化などによる市場の縮小に、株式を非公開として経営の自由度を高める狙い。

 同社は、楽器やCD販売と「ヤマハ音楽教室」などカルチャー教室の運営を2本柱に事業展開している。だが近年は音楽のネット配信が増え、少子化で子ども向け教室の会員数が減少するなど事業環境が変化していた。
 クロス社は2月3日から3月17日まで株式公開買い付け(TOB)を行う。買い付け価格は1株につき1720円で、31日の終値(1274円)に対するプレミアム(上乗せ幅)は35%。
 MBO成立後は、不採算店舗の統合や大人向け「ヤマハ大人の音楽レッスン」の講座増設などを通じて顧客の年齢層拡大を図る。通販サイトでの楽器販売の強化や音楽による認知症予防コンテンツ開発にも取り組む。
 MBOに伴い、JEUGIAは同日、2020年3月期(連結)の業績予想について、売上高73億8千万円を73億円、純利益3千万円を0円(前期は純利益2200万円)に下方修正した。MBOに伴う法律業務の諸費用などを反映した。MBOの成立を条件に期末配当は無しとする。