追儺式で方相氏に追い詰められる鬼たち(2日午後6時18分、京都市左京区・吉田神社)

追儺式で方相氏に追い詰められる鬼たち(2日午後6時18分、京都市左京区・吉田神社)

 京都市左京区の吉田神社で2日夜、悪神を追い払う儀式「追儺(ついな)式」が行われた。災厄を象徴する赤、青、黄の鬼が境内を暴れ回った後、四つ目の仮面をかぶった「方相氏」に追われる様子を参拝者が見守った。

 鬼が雄たけびを上げながら現れた。赤と黒の衣装を着た方相氏は大声を上げながら手に持った盾と矛で鬼を追い詰めた。鬼は次第に弱まり、厄年の男性が務める「上卿(しょうけい)」役の出竿忠宏さん(59)=左京区=らが葦(あし)の矢を桃の弓につがえて放った。
 追儺式は平安時代初期から宮中で行われていた行事で、現在は地元の「吉田神楽岡町追儺保存会」が古式にのっとり継承している。3日午後11時からは、古い札を集めて燃やす「火炉祭」が行われる。