復活への道を歩み始めた登り窯(京都府京丹後市久美浜町山内)

復活への道を歩み始めた登り窯(京都府京丹後市久美浜町山内)

 3年前の豪雪で倒壊した京都府京丹後市久美浜町の観光施設「豪商稲葉本家」の登り窯と小屋を復活させるプロジェクトが進んでいる。昨夏から募った寄付を元に昨年末から復旧作業を始め、来年度中の修復を目指す。管理するNPO法人は「陶芸体験は目玉事業。早く直して多くの方がアートに親しむ機会を増やしたい」としている。

 登り窯と小屋は24年前に地元に移住した陶芸家や京都市内の芸術系大学生らが協力して同町山内に建てた。現在は稲葉本家の指定管理を受任するNPO法人「わくわくする久美浜をつくる会」が管理する。同施設で催す体験教室で参加者が作った陶器を今では珍しくなった登り窯で焼いてきた。
 だが、豪雪によって小屋が倒壊し、窯の煙突なども倒れて使用できなくなったため、同法人が修復できないか思案してきた。昨年7月に復旧費として、地元や過去の陶芸教室利用者らに援助を募ったところ、目標の50万円までは届かなかったが35人から30万円を超える寄付が集まった。
 昨年末から有志が小屋を建て直しはじめ、今後は登り窯の崩れたレンガなども組み直していくという。理事長の友松祐也さん(72)は「久美浜の特長を生かしてカキ殻を釉薬(ゆうやく)に使ったり、中古の陶器を用いて新たな陶器を作ったりと、さまざまな体験の場として再生していきたい」と話している。