寒天をテーマにした料理が楽しめる「うまいもんバトル」ではさまざまな寒天料理が楽しめる(京都市伏見区・伏水酒蔵小路)

寒天をテーマにした料理が楽しめる「うまいもんバトル」ではさまざまな寒天料理が楽しめる(京都市伏見区・伏水酒蔵小路)

「寒天発祥の日」の認定を祝い、記念碑の建立を予定する場所で記念撮影する住民有志ら(昨年12月27日、京都市伏見区)=区役所提供

「寒天発祥の日」の認定を祝い、記念碑の建立を予定する場所で記念撮影する住民有志ら(昨年12月27日、京都市伏見区)=区役所提供

 寒天は伏見が発祥の地―。この史実を広く知ってもらおうと、京都市伏見区の地域住民らがPRに力を入れている。住民団体の申請で、12月27日が「寒天発祥の日」に認定されたほか、今年の同日に向けて記念碑の建立を目指す。飲食店では寒天をテーマにした料理バトルが初開催されており、盛り上げに一役買っている。

 寒天は江戸時代前期、現在の同区御駕籠(おかご)町にあった旅館で、屋外に置き忘れたところてんが凍り、水分が抜けて偶然生まれたとされる。この故事にちなみ、住民有志らでつくる「伏見寒天記念碑を建てる会」は昨夏、資料などから12月27日を「寒天発祥の日」として日本記念日協会に申請し、認められた。
 これを受け、昨年の記念日には寒天誕生の場所とされる旧下板橋交番跡地で記念式典を催した。今年の同日には、ここに記念碑を建てて除幕することを目標とし、募金活動にも力を入れている。代表の植野彰さん(59)は「伏見が寒天発祥の地だと徐々に知られるようになってきた。さらに関心が高まることで、寒天の歴史の解明にもつなげたい」と意気込む。
 一方、飲食店8店舗が入り、地元の多彩な酒蔵の利き酒を楽しめる「伏水酒蔵小路(ふしみさかぐらこうじ)」では、寒天を使った料理を集めた「うまいもんバトル」が開催中だ。
 ポン酢を寒天で固めたジュレの掛かったタコのカルパッチョ、糸寒天の食感が楽しめる中華スープ、寒天で煮こごり風に仕上げた和風コンビーフなど各店舗の計8品あり、注文数で順位を競う。伏水酒蔵小路の林孝彦マネージャーは「寒天は食物繊維が豊富でヘルシーだし、料理もいろんな可能性があり、通年メニューにできれば。伏見のお酒にももちろん合います」と太鼓判を押す。今月末まで。

■「京都の寒天」題に講演会 15日、伏見区役所

 寒天をテーマにした講演会が15日午後2時~4時、伏見区役所で開かれる。「伏見寒天記念碑を建てる会」の母体組織である「伏見寒天プロジェクト」が主催する。
 寒天の製造販売に長年携わってきた西田篤廣氏が「京都の寒天製造について~日本一寒天を売った男」と題して話す。「伏見駿河屋」店主の山本高宏氏による講演もある。参加無料。来場者には「寒天発祥の日」の記念グッズを配る。