なで牛のそばに置かれたアルコール消毒液(3日、京都市上京区・北野天満宮)

なで牛のそばに置かれたアルコール消毒液(3日、京都市上京区・北野天満宮)

例年、なで牛には御利益にあずかろうと多くの参拝者でにぎわう(2009年)

例年、なで牛には御利益にあずかろうと多くの参拝者でにぎわう(2009年)

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受けて、不特定多数の参拝者を受け入れる京都の寺社は、神職のマスク着用などを巡り対応に苦慮している。

 
 寺社側は感染症予防のためのマスク着用や対策を巡り、対応に苦慮している。
 八坂神社(東山区)では、お守りやお札の授与所で応対する巫女(みこ)や境内に出る神職の多くがマスク姿で業務にあたる。総務部の橋本正明部長は「神事で本殿に上がる際には外しているが、多くの参拝者と接する境内では予防を心掛けたい」と話す。
 マスク姿の職員が全くいない神社もある。今月2日、節分の追儺(ついな)式でにぎわった吉田神社(左京区)。神聖な気持ちで訪れる人も多いだけに、正規職員にはマスクを着用しないよう伝えている。代わりに社務所内には消毒液を置き、小まめな手洗いやうがいを徹底する。
 参拝者への注意喚起の方法もさまざまだ。八坂神社では、参拝者にマスク着用などを促す看板を入り口に設置。境内の末社や摂社では、参拝者が鈴を鳴らすための神具「鈴緒」を、手の届かないところに上げた。北野天満宮(上京区)は、境内の数カ所にあり、なでると御利益があるとされる「なで牛」のそばにアルコール消毒液を置いた。不特定多数の参拝者が素手で触るためという。同神社は「信仰の場なので、どこまで対策するか非常に悩ましい。情勢を鑑み、最低限の対策をとった」としている。