-昨年の参院選で重度障害のあるれいわ新選組の候補者2人が当選し、国会もバリアフリー化が進む。政治家の意識が変わるという意味でも大きいことではないか。

 「私も入院中は(衆院議員の)バッジをつけていたから、衆院事務局に登院について問い合わせると、どのように着席するかを検討してくれた。れいわの2人についても、階段をなかなか登れないといった部分は解決できつつあるだろう」
 「でも、基本的に1人じゃ動けない。介助者は保険制度の範囲内で来てくれるシステムになっている。介助者は他の障害のある人のお手伝いもしていて、時間制限などのルールがある。くるくる予定は変えられない」
 「私が政治活動を続けようと思ったら、やっぱり専属で介護する人が常に付き添ってくれないと難しい。保険であらゆることをまかなおうとすれば、保険財政が持つのかという話にもなる」

 -パラリンピックでは、障害のあるアスリートが驚くような能力を発揮する。さまざまな人が輝ける場所が社会にあることを伝えるショーケースになる。

 「けがをしてからパラスポーツの方とお会いする機会が増えた。パラサイクリングで世界チャンピオンになった杉浦佳子さんは脳機能障害や三半規管障害がある。三半規管障害を持った人がどうやって曲がるのか、と思い杉浦さんに聞いたことがある」
 「自転車はハンドルを曲げて曲がるのではなく体を傾けて曲がるものだが、杉浦さんは、最初は前を走っている人の動きを見て曲がっていたそうだ。一般の人も彼女の努力に感動すると思う」
 「一方で、パラスポーツの意義は、よく鍛えたなと感動することじゃなくて、むしろ障害を持った人が楽しみを見出してやっていけることにあり、人が見て感動するかなんてどうでもいいことじゃないか、とも思います」