「みさき政直後援会」の総会が開かれた京丹後市内のホテルが作成した請求明細書。2018年の総会分で「ビュッフェ」「瓶ビール」などの記載がある=画像の一部を加工しています

「みさき政直後援会」の総会が開かれた京丹後市内のホテルが作成した請求明細書。2018年の総会分で「ビュッフェ」「瓶ビール」などの記載がある=画像の一部を加工しています

 京都府京丹後市の三崎政直市長の後援団体「みさき政直後援会」が2016~18年、支援者が出席した飲食を伴う催しで、参加費の一部を負担していたことが5日、京都新聞社の取材で分かった。負担額は3年間で約80万円に上った。選挙区内の有権者への利益供与を禁じた公選法に抵触する可能性がある。

 政治資金収支報告書によると、後援会は総会の「会議費(食事代)」などの名目で16~18年に3回にわたって計約70万円の参加費を集めたが、団体側の支出は総額約150万円で3年間とも参加費を上回った。赤字分の約80万円は後援会が穴埋めしたことになる。

 参加者や後援会の資料によると、京丹後市内のホテルで開かれた総会では三崎氏の市政報告や外部講師の講演が行われ、その後でビュッフェ形式で料理や酒が提供された。この3年間の参加費は1人2千~3千円で、81~105人の支援者らが出席したという。

 後援会幹部の男性は「1人当たり2千~3千円分の赤字を穴埋めすることは、許される範囲だと思っていた」としている。

 後援会の事務所は三崎氏の自宅で、事務担当者は妻が務めている。三崎氏は「会計は後援会に任せていたので把握はしていなかったが、私もみなさんと十分に相談するべきだった。このような問題になってしまい、申し訳ない気持ちがある」としている。

 政治資金の問題に詳しい岩井奉信・日本大教授(政治学)は「無料ではなく一定の会費を取っているから問題ないと、逃げ道にしているように感じる。しかし実態をみると安い参加費で酒食を提供していて、事実上の有権者に対する利益供与だ。年中行事化しており、常習的で悪質といえる」と指摘する。

 三崎氏は大阪商業大卒。市議を2期務め、16年の市長選で初当選した。

 政治家の関連団体による支援者向けの会合を巡っては、14年に小渕優子元経済産業相の関連団体が観劇会の一部費用を負担した疑いが浮上し、小渕氏は閣僚辞任に追い込まれている。