新スタジアムの完成前イベントで、車であふれる公園駐車場。試合日は観戦客の駐車は禁止される(2019年11月、亀岡市保津町)

新スタジアムの完成前イベントで、車であふれる公園駐車場。試合日は観戦客の駐車は禁止される(2019年11月、亀岡市保津町)

新スタジアムこけら落としで予想される渋滞を知らせる看板(亀岡市北町)

新スタジアムこけら落としで予想される渋滞を知らせる看板(亀岡市北町)

 9日に開業する京都府亀岡市のサンガスタジアム京セラ(府立京都スタジアム)で、府や市が渋滞対策を強化している。約2万人の来場が予想される中、JR山陰線を増便して公共交通利用を訴える一方、市民には試合終了後2時間は車での外出を控えるよう、協力要請まで行っている。

 スタジアムはJR亀岡駅前の中心市街地にある。亀岡市と京阪神を結ぶ幹線道路は少なく、京都市方面から向かう国道9号は慢性的に渋滞が発生。府は1万人が来場した場合、スタジアムから市街地を出るまで最大1時間超かかると予測するが、9日の京都サンガFC対セレッソ大阪戦の前売り券は完売とされ、想定以上の混雑が懸念される。
 対策の重点は公共交通の充実だ。当日、JR西日本は京都-亀岡の上下線計8本を増便し、車両数も通常4両から8両へ増結。試合終了後の午後4時台は亀岡から出る京都行きの快速と普通電車を計8本に増やす。また、京阪京都交通は阪急桂駅東口(京都市西京区)-スタジアム間の臨時直行バスを運行する。
 車の流入抑制も徹底する。スタジアム近くの無料公園駐車場は当初、有料化する方針だったが、サンガ関係者の駐車場に変更。事前に駐車券を渡した公園利用者以外、一般車は駐車できない。府と市の要請で市内の商業施設は駐車料金を値上げし、一日最大料金を通常の7倍超に設定した店もある。
 市は、観戦客以外の市民にも、広報誌で「試合終了後の午後4時から6時は車の外出は控えて」と呼び掛け、市内各地に看板を設置した。サンガは試合時間に影響が出ないよう、選手バスの経路を北側に遠回りさせ、市街地を避けてスタジアムに入る。セレッソにも同様の対応を要請した。また、スタジアム内の「麒麟(きりん)がくる 京都大河ドラマ館」の最終入館を午後5時半まで1時間延長し、割引券を販売、帰宅時間の分散で混雑抑制を狙う。