クラシック音楽が流れる店内で食事を楽しむ客

クラシック音楽が流れる店内で食事を楽しむ客

ユニークな料理を盛り付けた「本日のランチプレート」を提供する枡田さん(宮津市矢原・森ノヲク)

ユニークな料理を盛り付けた「本日のランチプレート」を提供する枡田さん(宮津市矢原・森ノヲク)

 京都府の宮津湾に面して立ち並ぶ民家の一角にカフェ「森ノヲク」(宮津市矢原)はある。昼食時は女性グループや家族連れが次々と訪れ、店内はクラシック音楽の軽やかな旋律と客の楽しそうな笑い声に包まれる。

 店舗はオーナー枡田加代子さん(52)=京都府舞鶴市昭和台=の実家の離れ。アルバイトやパートとして働く傍ら、2012年ごろに改装を始めた。料理だけでなくインテリアデザインなども好きで、さまざまな側面で個性を発揮できるカフェの自由さに引かれた。18年に開業。海のそばに立つが、かつて離れに住んだ亡き祖父母との思い出から「森ノヲク」と名付けた。
 「わくわく感」を大切にする。10種類の料理を少量ずつ盛った「本日のランチプレート」は不定期で料理が変わるものの、アボカドが入った茶わん蒸しやタコとホタテのミンチが乗った油揚げなどどれもユニークだ。本などのレシピに着想を得て「主婦が余った食材をどう食べるか考えるように」考案する。「いたずらっ子なんでしょうね。意外な方がおもしろい。発見を共有したい」。客に「おいしかった」と声を掛けられることもあり「共感してもらえるとほっとするし糧になる」と話す。
 ミシンの土台にちゃぶ台の上部を合わせたテーブルなどインテリアも自作し、居心地の良さを追求する。開業から1年半。近隣住民や帰省客など老若男女が集う店になった。「カフェという枠組みの中で最大限進化できたら」と力を込める。

 森ノヲク 宮津市矢原70。午前11時~午後4時。木、金、土曜営業。080(5346)5256。