門扉で閉鎖され、陸上用トラックに整備された当時の道(2018年撮影、京都市右京区)

門扉で閉鎖され、陸上用トラックに整備された当時の道(2018年撮影、京都市右京区)

 京都市右京区の京都学園中高が学校敷地内にある住民の生活道路を封鎖したのは通行する権利の侵害だとして、近隣住民が学園側を訴えていた訴訟が7日、京都地裁(藤田昌宏裁判長)で和解した。住民が再び通行できるよう、学園側が市に道路の指定申請を行う。

 訴状などによると、学園側は2016年10月、学園敷地内にあった生活道路の廃止手続きを市に申請。住民の反対を受けたが、学園側は17年5月に柵を設置して道路を封鎖し、陸上トラックに整備していた。住民側は訴訟に先立ち、柵の撤去を求める仮処分を地裁に申し立て、地裁は18年、住民側の訴えを認め、柵の撤去を命じていた。
 和解条項では、学園側が、地域住民が通れる位置指定道路となるよう市に申請する▽通行の妨げとなる柵などを設置しない▽道路の安全確保や清掃のため住民と学園側が協議の場を設ける-などが定められた。
 原告の男性(68)は「閉鎖時には緊急車両の通行に支障が生じていた。再び生活道路として利用でき、地域の安心安全が生まれる」と話した。京都学園中高を運営する京都光楠学園は「周辺住民との良好な関係構築を最優先とした」としている。