大阪地方裁判所(大阪市)

大阪地方裁判所(大阪市)

 ユニチカ中央研究所(京都府宇治市)で勤務していた男性がアスベスト(石綿)を用いた機械の点検作業により中皮腫で死亡したとして、男性の遺族3人が国に約1400万円の賠償を求めた訴訟が7日、大阪地裁(倉地真寿美裁判長)で和解した。大阪アスベスト弁護団によると、ユニチカの元労働者の石綿被害が認められるのは全国初という。

 訴状によると、男性は同研究所でナイロンなどの繊維の研究開発や試験用プラントの運転業務に従事していた。同社は石綿を製造していないが、男性が作業に携わっていた同プラントには石綿保温材が使用されており、機械の点検時や保温材の交換作業で石綿を吸引したという。
 石綿被害を巡っては、国の責任を認めた2014年の泉南アスベスト訴訟の最高裁判決以降、国は労働時期などの条件を満たせば和解に応じている。