ワンピースなど女性服のレンタルを手掛ける「ブリスタ」の倉庫内(滋賀県草津市)

ワンピースなど女性服のレンタルを手掛ける「ブリスタ」の倉庫内(滋賀県草津市)

「オールウェイズ」の加盟店で提供されるランチ(京都市下京区・カフェギャラリーときじく)

「オールウェイズ」の加盟店で提供されるランチ(京都市下京区・カフェギャラリーときじく)

 モノやサービスを定額制で利用する「サブスクリプション(サブスク)」サービスの人気が高まっている。車から家電、家具、おむつまで幅広く、一定の料金でさまざまな洋服のレンタルや料理の飲食も楽しめる。京都、滋賀にも企業が続々と進出し、「衣食住」の生活全般に及ぶ勢いで広がっている。

 カラフルな柄やレース付きのワンピースが、倉庫のハンガーにずらりと掛かる。女性服レンタルの「ブリスタ」(滋賀県草津市)は、350ブランド以上の約4千着を貸し出す。月1万円(税抜き)の会員プランでは4万円相当の服を3着程度借りられる。ネットで注文でき、クリーニング代は無料だ。
 
 夜の会合に着る服を選ぶのに悩んだ体験から、会長の梶原裕美さん(48)が2年前に会社を立ち上げた。「『写真映え』を意識すると、勝負服が1着では足りない。レンタルなら購入をためらう華やかな柄にも挑みやすい」と話す。
 
 アナウンサーや会社役員ら人前に出る人からの注文が多い。常連の女性社長(46)は「定額で季節に合った服を自由に着回せる。収納スペースの心配もいらない」と声を弾ませる。
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 オムライス、担々麺(たんたんめん)、お好み焼き…。サブスク・ランチの専用サイト「オールウェイズ」には、京都市内の50以上の飲食店が提供するメニューの写真が並ぶ。月額5980円(税抜き)で1日1食に限りどの加盟店でも食べられる。運営会社イジゲン(大分市)によると、飲食費を抑えたい消費者と知名度を上げて集客につなげたい店舗の双方にメリットがあるという。
 
 店舗には、ランチの売り上げに応じて「還元額」として料理の原価以上の金額が同社から振り込まれる。加盟店のカフェ店主は「普段は来ない客層の人が増えた。店にはリスクがない仕組み」と満足そうだ。
      
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 家具やインテリア、家電のサブスクを手掛けるのは「クラス」(東京)。京都市内で開業が相次ぐ宿泊施設や事業所などからの法人需要が収益の柱だ。引っ越しの初期費用を安くしたい1人暮らしの客からの注文も増えていて個人客の対象エリアを昨年末に首都圏から京都府などにも広げた。
 
 消費が縮小していく人口減少社会では、顧客との付き合いを長くし、繰り返し利用してもらうことが企業にとっても重要になる。将来はサブスクだけで「定額生活」を送るのも夢ではない。