いよいよ受験の春本番である。人物本位で評価するAO入試や推薦入試の合格者は別にして、ここ一番の勝負どきだろう▼「学問の神様」菅原道真をまつる京都市上京区の北野天満宮は、受験生にとってパワースポットだ。合格祈願に参詣する姿が絶えない▼記録的な暖冬とあって、境内では約1500本もの梅の花が早々とほころぶ。梅苑公開も始まり、早咲きの白梅や紅梅は見頃に。梅の香りが漂う牛舎近くに設けられた絵馬掛所は、願いを託した絵馬がまさに鈴なり。こちらは梅よりひと足早く満開のようだ▼絵馬には、それぞれ意中の校名とともに、ずばり「難関突破」「志望校に絶対合格」と。「頑張った皆に合格を」は塾の教師か、「じいじとばあば」の代参はかわいい孫のお受験だろうか。志望校をたくさん連ねる欲張りな絵馬もあり、掛所に充満した熱い思いに圧倒される▼志望校名から察すると、絵馬は全国各地から奉納され、中には台湾など海外の学校名も散見できる。昨今の訪日観光客増加の影響は、こんなところにもうかがえる。望みを聞き届ける菅公はさぞかしお忙しかろう▼さて人事を尽くして、最後は神頼み。「受験で実力を発揮できますように」―こんな願いなら、きっとかなえられるに違いない。さぁ頑張れ、受験生の皆さん。