8日午前11時10分ごろ、京都市左京区の百萬遍知恩寺境内にある墓地で、墓石や五輪塔14基が倒れているのを、寺の関係者が気付いた。歴代の住職や檀家(だんか)の墓で、同寺は「恨みかいたずらか分からないが、本当に許せない」と憤っている。
発見した同寺塔頭瑞林院の住職(43)によると、倒れていたのは知恩寺や塔頭の養源院と寿仙院の歴代住職の墓と檀家の墓計14基で、家名などが刻まれた竿石部分、五輪塔、灯籠の宝珠。
法然上人が祭られている国の重要文化財「御廟」も近くにあったが無事だった。墓地は約6千平方メートルで約3千基あり、7日午後5時に閉門し施錠したという。
住職は「こんなことは初めて。大切な故人が眠る場所、非常につらい」と話している。同寺は下鴨署に被害届を提出する予定。
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