米アカデミー賞のメーキャップ&ヘアスタイリング賞で2年ぶり2度目の受賞を果たした米在住のカズ・ヒロさんは、京都の高校時代にその原点があった。


 平安高(現龍谷大平安高、京都市下京区)に通っていた頃、映画「スター・ウォーズ」を見て、自作の8ミリビデオで試行錯誤を始めた。3年の時、河原町の書店「丸善」で見つけた洋書雑誌で、米国の特殊メーク界の巨匠ディック・スミス氏の存在を知った。
 「英語で手紙を書いてほしい」。同高の英語教諭である三條場裕之さん(62)に頼み、「文通」を開始。自作の特殊メーク写真を送り、助言をもらったことが、のちに渡米して本場ハリウッドで活躍する出発点だった。今回の快挙を聞いた三條場さんは「欧米で日本人が働く上では苦労が多かったと思うが、めげずにここまでたどり着いた彼の努力に頭が下がる思い」と喜びを語った。