京都丹後鉄道沿線で実証実験が始まったQRコード決済のシステム(福知山市天田・京都丹後鉄道福知山駅)

京都丹後鉄道沿線で実証実験が始まったQRコード決済のシステム(福知山市天田・京都丹後鉄道福知山駅)

 京都府と兵庫県の京都丹後鉄道沿線で10日、高度交通サービス「MaaS(マース)」で乗車券の代わりにQRコードで決済する機能を導入する実証実験が始まった。公共交通機関でスマートフォン画面上のQRコードによって即時決済できるシステムの実証実験は国内初。

 MaaSは公共交通機関や周辺観光施設の情報を集約し、利用者に最適な経路や手段を継ぎ目なく提供するサービス。実証実験は丹鉄運行会社の親会社ウィラーや府などでつくる「京都丹後鉄道沿線地域MaaS推進協議会」が国の事業の一環で行う。丹鉄と丹後海陸交通、全但バス(兵庫県養父市)が参加し、3月末まで実施する予定。
 ウィラーが提供するMaaSアプリ「ウィラーズ」をスマホにダウンロードしてクレジットカード情報を登録。乗降時に駅改札のほか列車やバスの車内などに設置した読み取り端末にQRコードをかざす。公共交通機関だけでなく天橋立観光船など観光施設の予約や決済もできる。
 QRコード決済は交通系ICカード決済に比べて導入経費が安く、デポジット(預かり金)がないことなどが利点。利用者の移動データを詳細に集計できるため、公共交通機関の強みを高めると共に自動運転車など新たな移動手段を創造するまちづくりに有効活用できるとし、運行会社ウィラートレインズの寒竹聖一社長は「地方創生の一翼を担えるのではないか」と期待を寄せた。実証実験終了後、協議の上で今春にも本格的に導入することを目指している。