新スタジアムでの試合終了後、JR亀岡駅まで長い列を作った観戦客。多くの来場者が鉄道を利用した(9日午後4時22分、亀岡市追分町)=撮影・薄田和彦

新スタジアムでの試合終了後、JR亀岡駅まで長い列を作った観戦客。多くの来場者が鉄道を利用した(9日午後4時22分、亀岡市追分町)=撮影・薄田和彦

 9日に初ゲームが行われた京都府亀岡市のサンガスタジアム京セラ(府立京都スタジアム)。当日、懸念されたマイカーによる大渋滞は起こらなかった。京都新聞社が行った来場者100人アンケートでは8割を超える客が公共交通を利用し、京都サンガFC、セレッソ大阪の両サポーターの協力で、混乱は回避されたとみられる。


 スタジアムには約1万8千人が詰め掛けた。試合終了の午後4時以降、国道9号主要交差点では1キロ超の渋滞が発生し、最寄りのJR亀岡駅北口では約1時間、長い行列ができた。しかし、緊急自動車の運行に支障はなく、市によると、市民生活に大きな影響は出なかった、という。
 アンケートはスタジアム周辺で記者が聞き取った。来場の交通手段は、JR山陰線79人、自家用車19人、バス2人。京都府は来場者の34%が自家用車で来ると予測したが、想定以上に公共交通利用者が多かった。サンガ、セレッソはホームページなどで駐車場がないことを周知し、結果、公共交通利用の呼び掛けを知っていたのは83人に上った。
 公共交通を利用した理由を聞くと、「駅から近い」「渋滞が怖い」「駐車場がない」などの回答が多かった。大阪府内から訪れたセレッソサポーターからは「亀岡市民に外出自粛要請が出ていることを知り、迷惑を掛けてはいけないと思った」、「知人のサンガサポーターに『車はやめた方がいい』と言われた」との声もあり、土地勘のない来場者も渋滞抑止に協力していた。
 亀岡駅以外の山陰線駅周辺に車を止め、鉄道・バスで亀岡駅に向かう「パークアンドライド」を行ったのも8人いた。馬堀、千代川、園部が各2人、並河、花園が各1人だった。
 JRが電車の運行本数を増やし、京阪京都交通は阪急桂駅(京都市西京区)との間に臨時直行バスを運行、利便性向上に交通事業者も協力した。亀岡市の桂川孝裕市長は「駐車場がないことがサポーターに広まり、市民にも外出時の配慮に協力いただいた。今後も油断せず対策を続けたい」という。