福知山市役所

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大橋一夫市長

大橋一夫市長

 京都府福知山市の大橋一夫市長の後援団体が2016~18年、市内の支援者が出席した宴会場での飲食を伴う催しで、参加費の一部を負担していたことが11日、京都新聞社の取材で分かった。団体が支払った分は3年間で約139万円に上り、選挙区内の有権者らへの寄付(利益供与)を禁じる公職選挙法に抵触する可能性がある。大橋氏は「弁護士に相談して法に抵触しないとの見解を得ている。適正に処理している」としている。

 後援団体は「大橋一夫をはげます会」で、大橋氏が代表を務めている。同会の政治資金収支報告書によると、毎年開く「世話人総集会」で16~18年に計約154万円の参加費を集めたが、団体側の支出は総額約293万円で、3年間とも参加費を上回った。赤字分の約139万円ははげます会が肩代わりしており、参加者1人当たり2千~2500円程度を穴埋めしたことになる。
 大橋氏側によると、集会は地域ごとの世話人が集まる年1回の催し。16年からの3年は各年200人前後が出席した。大橋氏の市政報告や参加者への感謝の言葉があり、酒と料理が提供された。参加費は16年は1人2千円、17と18年は1人3千円を徴収したという。
 大橋氏と同会の代理人弁護士は「世話人総集会は団体に不可欠な活動の一つで、それに密接して飲食が提供されている。(公選法が例外として認める)『設立目的により行う行事または事業に関する場合』に当たり、法的に問題はない」と主張している。
 一方、政治資金や公選法の問題に詳しい上脇博之・神戸学院大教授は「事実上、市長の政治団体が市民を接待しており、公選法が禁じた寄付に該当し違法である」と話している。
 大橋氏は立命館大卒。裁判所職員を経て07年に京都府議に初当選し3期を務めた。16年の福知山市長選で初当選した。
 首長の後援団体を巡っては、京丹後市の三崎政直市長の後援会が、支援者が出席した飲食を伴う催しで、参加費の一部を3年間にわたり計約80万円肩代わりしていたことが京都新聞社の取材で分かっている。