観光客の分散に向けた効果的な情報発信のあり方などが提言された報告会(京都市左京区・京都大)

観光客の分散に向けた効果的な情報発信のあり方などが提言された報告会(京都市左京区・京都大)

 京都観光の課題である「観光客の分散」をテーマにした共同研究プロジェクトの報告会がこのほど、京都市左京区の京都大で開かれ、大学院生らが実地調査やデータ分析を基に、効果的な情報発信のあり方を提言した。

 プロジェクトは、同大学経営管理大学院観光MBAコースと市観光協会が2018年度から始めた。19年度は、ウェブサイトなどの利用者データ解析を手掛けるプレイド(東京)の協力を得て、観光サイトの情報を分析。実証実験なども行い、混雑緩和につながる発信手法を検証してきた。
 報告会では日本語、英語、中国語チームの大学院生がそれぞれの研究成果を披露。観光関連企業の関係者ら約70人が耳を傾けた。
 中国語チームは、観光客に実施したインタビューの結果から「初めて京都を訪れる層を無理に名所以外のスポットに誘導するのは困難。混雑情報の提示が分散に役立つ」と主張。観光サイト閲覧者の行動分析を踏まえ、「旅行前は市内全体の、旅行中はスポットごとの情報に関心が高い」と指摘した。