琵琶湖の水草を色の原料にした初めてのガラス工芸品を紹介する神永さん(大津市・県庁)

琵琶湖の水草を色の原料にした初めてのガラス工芸品を紹介する神永さん(大津市・県庁)

 厄介者扱いされがちな琵琶湖の水草を色原料に使い、淡い緑色のグラスや花器を、吹きガラス工房(大津市堂2丁目)経営の神永朱美さん(38)が創作した。琵琶湖の水草を用いたガラス工芸品の商品化は初めてといい、「琵琶湖彩(いろ)」と名付けて今月からギャラリーや百貨店で展示販売する。

 琵琶湖では夏場に大量に繁茂する水草が、悪臭や船舶の航行障害の原因になっている。対策の一環で排水処理機器製造会社「WEF技術開発」(大津市)が県の補助金を得て活性酸素による分解処理技術を開発。神永さんは、分解処理された水草の粉末を燃やし、灰をガラスに混ぜた。
 2017年に開業した神永さんは「この地域でしかできないものを作りたい」との思いから琵琶湖の水草に着目し、試行錯誤の末に淡く優しい色を出せるようになったという。「厄介者扱いの水草が美しく生まれ変わった。琵琶湖が育んだガラスの色彩にロマンを感じてもらえたらうれしい」と話す。技法や色素のデータは公開していくという。
 作品は16日まで同工房前のギャラリー「atelier華松」で、21~26日に近鉄百貨店草津店(草津市渋川1丁目)で展示販売する。