初めてメトロに行ったあの夜から、僕はなにかがはじけたようにいろいろなイベントや場所に遊びに行くようになった。ライブとDJが並ぶイベントに行き、空が明るくなった頃に出町柳で叡山電車に乗り換えて宝ケ池のアパートに帰る。そんなことが大学生活の中で当たり前の、それでいて毎回違ってドキドキするような景色になった。

 毎月、友達とメトロのスケジュールをチェックして手帳にメモした。second royalにhomesick、london callingというイベントではyoutubeでしか見たことがなかったようなバンドのライブを毎月見ることができた。シャムキャッツもceroもPUNPEEもメトロで聴いたのがはじめの出会いだったと思う。

 自分が好きな曲がかかる楽しみも、それまで知らなかった新しい音楽と出会う楽しみも、ちょうど同じだけあのフロアにはあった。自然と僕も週末には市内のレコード屋さんを自転車で回るようになった。メトロに来るアーティストのレコードをJET SETへ買いに行き、このあいだメトロで見たバンドの7inchレコードを一緒に買った。そうやってたくさんの音楽をみつけていった。