明智光秀の多賀町出身説について講演する井上さん(多賀町四手・あけぼのパーク多賀)

明智光秀の多賀町出身説について講演する井上さん(多賀町四手・あけぼのパーク多賀)

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で注目を集める戦国武将・明智光秀の滋賀県多賀町出身説を考える交流会が16日、同町のあけぼのパーク多賀であり、県教育委員会文化財保護課主幹の井上優さんが光秀と同町佐目地区のかかわりについて講演した。

 光秀の佐目出身説を巡っては、江戸前期に編さんされた地誌「淡海温故録(おうみおんころく)」や「江侍聞伝録(ごうじもんでんろく)」に記述があるほか、屋敷跡とされる場所が地元住民に伝わっている。
 井上さんは、これら光秀死後の史料は出身説を裏付ける第一級ではないとしながらも、「光秀の先祖が美濃から佐目に逃れたとの説は地理上で合理的」と指摘。淡海温故録は彦根藩井伊家に献上されており、「当時の彦根藩の筆頭家老・木俣清左衛門家は光秀の家臣だった時期がある。偽りの文献である可能性は低い」と信ぴょう性を強調した。