京都府警本部

京都府警本部

 和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド近くで買い手がつかず「塩漬け」となった土地の所有者に買い取りを持ちかけ、登記費などの名目で現金と土地をだまし取ったとして、京都府警捜査2課と上京署などは17日、詐欺の疑いで、東京都葛飾区、無職の男(26)ら男3人を逮捕した。
  他に逮捕されたのは、東京都足立区、自営業の男(28)、同区、会社員の男(29)の2人。府警は認否を明らかにしていない。
  土地は2013年、大阪市内の事業者が被害者に対し、資産運用目的で別荘地として販売した。しかし、資産価値が低く、買い手がつかない状況が続いていたという。周辺では同様に現金をだまし取られた土地所有者が数十人おり、被害総額は1億円近くに上る可能性があるという。
  逮捕容疑は共謀し、18年4~7月ごろ、実態のない不動産会社の社員を名乗り、アドベンチャーワールド近くの土地を所有する女性(70)=京都市伏見区=に「塩漬けになっている白浜の土地を購入したい。隣地も購入して一緒に転売したいので、出資してほしい。出資代金は後日、返金する」などとうそを言い、登記や出資費用、税金対策などの名目で現金計約900万円のほか、白浜の土地の所有権を容疑者側の関連会社に変更してだまし取った疑い。
  府警によると、白浜の土地は約80平方メートルの宅地で現在の市場価値は100万円未満だが、容疑者側は購入金額として550万円を提示したという。また、白浜の土地とは別に、自分たちが所有する沖縄県内の土地を女性に売却する内容の契約書も作成。府警は、容疑者側が正当な取引を装うため、白浜の土地を下取りして差額分の支払いを受けたように書類を整えた可能性もあるとみている。
  府警の説明では、女性は現金を支払った後、容疑者側と連絡が取れなくなった。18年秋に府警に相談して被害が発覚したという。