大津地裁

大津地裁

 滋賀県守山市の河川敷で2018年3月、桐生しのぶさん=当時(58)=の切断された胴体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄、死体損壊の罪に問われた長女の元看護師のぞみ被告(33)の裁判員裁判の証人尋問が17日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれた。地裁の要請でのぞみ被告を鑑定した精神科医が証人として出廷し、被告に精神障害があることを認めた上で、「責任能力に疑いが生じる事情はない」と述べた。

 尋問の前に、検察側はのぞみ被告について「行為の意味や状況を理解していた」と完全責任能力があったと主張。弁護側は精神障害による心神喪失や心神耗弱を訴えた。
 精神科医は、被告は精神障害により「感情移入が少ない」「他人の権利を軽視する」などの特性が見られる、と指摘。一方、犯行に及んだとされる時期に問題なく日常生活を送っていたことなどから、「善悪の判断や行動のコントロールが困難だったとは言えない」と責任能力への影響は認めなかった。一方、死体損壊について「障害により心理的抵抗が少なかった可能性はある」と述べるなど、犯行自体への影響は否定しなかった。