ナイルに届いた手紙を見つめる松永さん。献花台には今も多くの花が供えられている(京都市左京区・市動物園)

ナイルに届いた手紙を見つめる松永さん。献花台には今も多くの花が供えられている(京都市左京区・市動物園)

園内に響く声でほえるナイル。その姿に勇気づけられた来園者も多かった(京都市左京区・市動物園=昨年11月撮影)

園内に響く声でほえるナイル。その姿に勇気づけられた来園者も多かった(京都市左京区・市動物園=昨年11月撮影)

 京都市動物園は、先月31日に25歳10カ月で死んだ国内最高齢のライオン「ナイル」をしのぶ追悼企画を開く。ナイルの追悼に訪れる来園者が予想以上に多いことから、開催を決定した。講演会や映画会、写真展を通して、ナイルの生涯を振り返るとともに、100年を超える同園のライオン飼育の歴史をひもとく。

 ナイルは1997年に3歳で来園。国内飼育の最長記録を更新していたが多臓器不全で死んだ。ナイルの死後、飼育室前に設置した献花台には訪れる人が後を絶たず、多くの花が供えられている。「今までありがとう。天国でゆっくり休んで」「ほえる声に勇気をもらいました」などと書かれた手紙やイラストも多数寄せられ、飼育室のガラス一面に飾られている。
 ナイルの飼育を担当していた松永雅之さん(51)は「こんなにも愛されていたんだと改めて知り驚いた。長い間飼育していたので、ナイルが小さかった時から知っている人もいるし、高齢になってからは生きる力をもらった人も多かったのではないか」と話す。
 同園は予想以上の反響を受け、追悼企画の開催を決定。23日午後1時と3月1日午前11時から、職員が映像を交えてナイルの生涯や飼育の様子を語る講演会を催す。23日午前10時45分と同11時半からは2006年に制作したオリジナルビデオ(約20分)を流す映画会も開き、若かりし頃のナイルを振り返る。
 また、同園が1910年に国内で初めてライオンの人工保育に成功した際の写真などを展示する特別展も22日~4月5日まで開催。ライオン飼育の歴史を社会状況の変化とともに紹介する。講演会と映画会は無料(要入園料)。特別展は無料。問い合わせは同園075(771)0210。