滋賀県内の6自治体が発行している8種のマンホールカード

滋賀県内の6自治体が発行している8種のマンホールカード

マンホールカードが出品されているヤフオク!のページ。宇治市の配布カードが2万3千円で落札されている

マンホールカードが出品されているヤフオク!のページ。宇治市の配布カードが2万3千円で落札されている

 地域色豊かなデザインのマンホールを紹介し、自治体が無料で配布している「マンホールカード」の人気が過熱している。ネットオークションに出品され、落札件数は過去2カ月間で1万件を超え、高額売買も目立つ。発行する滋賀県内の自治体や下水道関係者らは「思い出としてお手元に置き、マンホールの先にある下水道の大切さを考えてほしい」と困惑している。

 カードは縦8・8センチ、横6・3センチで紙製。下水道に親しんでもらい、観光振興にもなればと国土交通省の外郭団体が企画した。2016年度に配布が始まり、現在は500以上の県や市町などが発行、無料配布している。県内では草津市や栗東市、大津市、彦根市、県など6自治体が8種類を発行し、配布枚数は5万6千枚を超えたという。
 自治体の関連施設の窓口で1人1枚しか入手できず、郵送での取り寄せもできないため、オークションサイト「ヤフオク!」などでは収集家を目当てにした出品が後を絶たない。ヤフオク!では1万件以上の取引があり、県内で配布されている8種類のカードだけで約100件の落札が確認できた。
 多くは1枚数百円~数千円で出品され、湖国の8種類をそろえたセット売りや、関西の他の自治体のカードとのセット売りでは1万~4万円で取引されたこともある。宇治市のカードが1枚2万3千円で落札されたケースも。県下水道課は「配布段階でネットに出品する人を見極めたり、売買した人にペナルティーを課したりするのは困難だ。配布の際に(ネット売買の)現状や、下水道の大切さを考えてほしいというカードの制作目的を伝えて、啓発していくしかない」とする。
 ネットオークションへの出品は禁止されておらず、監修する下水道広報プラットフォーム(東京)は「公費で作ったカードを転売して個人が利益を得ることへの批判は相次いでいるが、根本的な転売防止の方法はない」として、ホームページで売買しないよう呼び掛けるにとどまっている。