プラスチックごみを分類、計量した昨年6月の赤野井湾の湖底ごみ調査=滋賀県提供

プラスチックごみを分類、計量した昨年6月の赤野井湾の湖底ごみ調査=滋賀県提供

 滋賀県が守山市の赤野井湾で昨年6月に初めて実施した琵琶湖の湖底ごみ調査で、回収したごみの7割以上(体積比)をプラスチックが占めていたことが、県の詳しい分析で分かった。肥料袋など農業系のごみに加え、レジ袋や菓子袋などの割合が多く、約30年前のパンの包装袋もあった。県は「湖底では長期間、分解されずに堆積する可能性がある」と、プラスチックごみの深刻さを指摘している。

 八つの河川が流れ込む赤野井湾にはプラごみが集まりやすく、ビニール袋などが何層にも重なって堆積していると言われてきた。一方、プラごみが粒子状に砕かれて魚などに取り込まれるマイクロプラスチックの問題が近年注目され、県は対策を検討するため赤野井湾の清掃活動で回収された湖底ごみを詳しく調べた。
 全量2231リットル(重さ322キロ)のうち、プラごみは1662リットル(同170キロ)で、74・5%を占めた。プラごみの内訳は、肥料袋や水田で使うあぜ板など農業系34・3%、レジ袋・菓子袋などの袋類31・9%、トレー・容器類10・8%、ペットボトル2・7%、その他20・3%だった。
 県琵琶湖保全再生課によると、湖岸の漂着物を調べた別の実態調査と比べ、ペットボトルが少なめだったほか、1990年の賞味期限が記されたパンの包装袋や、10年以上前に使用されたとみられる農業系の袋類など古い物が印字が読める状態で含まれていた。空のペットボトルが漂流し、袋類が沈む傾向は、他県での漂着ごみや海底ごみの調査でも同様という。
 同課は実態把握調査の報告書を作成。「プラごみはマイクロプラスチックの発生原因の一つになる」とし、農業系、袋類それぞれの河川への流出を抑制することで「湖底への蓄積に歯止めをかけることが効果的」としている。報告書は県のホームページで公開している。