認知症サポーター養成講座で、高齢者への対応を学ぶ職員たち(亀岡市大井町・市環境事業公社)

認知症サポーター養成講座で、高齢者への対応を学ぶ職員たち(亀岡市大井町・市環境事業公社)

 京都府亀岡市内のごみ収集を担う市環境事業公社の職員が「認知症サポーター」となり、高齢者の見守り活動に協力することになった。定期的に地域内を巡る収集車の役割を生かし、徘徊(はいかい)する高齢者を見かければ、声を掛けて交通事故防止につなげる。

 公社は家庭ごみ、し尿の収集運搬を市から委託され、毎日決まった時間に市内を収集車で走っている。認知症当事者の徘徊による行方不明や、交通事故が課題となる中、収集車から徘徊の早期発見に協力する。
 
 1月中に全職員約70人に認知症サポーター養成講座の受講を義務づけ、28日には公社内で初回が開かれた。市中部地域包括支援センターの担当者3人が講師を務め、約20人が参加した。
 
  認知症の基礎知識を学んだ後、職員たちは収集車から認知症が疑われる高齢者を見かけた場合の対策を、実演で学習。講師から「背後から声を掛けない」「穏やかに優しい口調で話して」との助言を受け、「道路の真ん中を歩くなど危険な場合は、ちゅうちょせずに警察や地域包括支援センターに連絡して」と要請を受けた。
 
 受講した高光孝英さん(54)は「ふらふらと自転車で国道を走る高齢者を見かけたことがある。同じルートを定期的に走る自分たちが異変に気付くこともあると思うので、これからは注意して見守っていきたい」と話していた。