規定量の水を入れてカメルカを装着したペットボトルを当て、食品の硬さを確かめる高田さん(京都市伏見区)

規定量の水を入れてカメルカを装着したペットボトルを当て、食品の硬さを確かめる高田さん(京都市伏見区)

ペットボトルのキャップに取り付けたカメルカ

ペットボトルのキャップに取り付けたカメルカ

 加齢や障害などで食べ物がかみづらくなっている人向けに、食品の硬さを簡単に確認できる道具を、京都市内などで言語聴覚士として働く男性が開発した。ペットボトルのキャップに装着して使う手軽さで、男性は「身の回りにも食べやすい食品はある。食事を楽しむサポートになれば」と期待を込める。

 道具「カメルカ」を手掛けたのは、福祉関連商品の製造販売「はなすたべるくらす舎」(京都府宇治市)代表の高田耕平さん(40)。6年ほど前から在宅での食事支援などに従事する中で、ペースト状の食事が合わなかったり、通常の食べ物を無理に飲み込んで具合を悪くしたりする人を見てきた。食品の硬さについて、感覚ではなく客観的で簡単に分かる道具の必要性を感じ、試作を重ねて完成させた。
 カメルカは、ナイロン素材で先端部が突き出た形で、500ミリリットルのペットボトルのふたに取り付けて、入れた水の重みを利用して食品の硬さを測る仕組み。硬さを確かめたい食品を透明の小皿に置き、ボトルを逆さにして先端部を食品に当て、貫通すれば硬さの規定内となる。水180ミリリットルが「舌でつぶせる」圧力、400ミリリットルが「歯ぐきで簡単につぶせる」圧力に相当する。
 数値は歯科医や医師、管理栄養士ら専門家の意見のほか、ユニバーサルデザインフードの規定を参考にした。昨年末の販売以降、病院や事業所などから問い合わせが増えているとし、高田さんは「入れ歯が合わなかったり、うまくかみ合わなかったりする人は多い。離乳食や外食でも活用してほしい」と話す。
 税別1500円。はなすたべるくらす舎のサイトから購入できる。