海軍割烹術参考書、海軍四等主計兵厨業教科書、海軍厨業管理教科書(右から)

海軍割烹術参考書、海軍四等主計兵厨業教科書、海軍厨業管理教科書(右から)

 京都府舞鶴市は、旧海軍が調理担当者の育成を目的に発行した料理教科書の原本3冊などを展示する「首都圏シティPRイベント」を、3月20日から24日まで東京・丸の内の東京シティアイで開催すると発表した。料理教科書にはカレーやチキンライス、プリンなど洋食のレシピが多数記されており、来年の舞鶴鎮守府開庁120周年に向け、「海軍洋食のまち」を全国に発信するのが狙いだ。
 展示するのは、1908(明治41)年の「海軍割烹(かっぽう)術参考書」と18(大正7)年の海軍四等主計兵厨業教科書」、38(昭和13)年の「海軍厨業管理教科書」。舞鶴市内の海上自衛隊第4術科学校が所蔵しており、明治以降の洋食の広まりを伝える史料でもある。
 割烹術参考書は洋食を含む約200のメニューが記載されており、市内の飲食店では復刻版を参考にした海軍ゆかりのメニューが提供されている。四等主計兵厨業には長期航海に伴う乗組員の壊血病を防止するために伝わったレモネードの作り方が書かれ、厨業管理教科書には肉じゃがのルーツとされる甘煮のレシピが載っている。
 首都圏PRイベントではこのほか、舞鶴市が東京五輪・パラリンピックでウズベキスタンのホストタウンを務めることから、同国での抑留体験者が現地の人から贈られたたばこケースや帰国までの日々をつづった手記も展示する。
 この日都内で記者説明会に臨んだ多々見良三市長は、4回目となる同イベントについて「最初は舞鶴のことを知らない人も多かったが、最近は知名度が上がってきたと感じている。われわれの地域が持つ良さを伝えていきたい」と話している。