「支えてくれる人たちを五輪の会場に連れて行きたい」と目標を語る竹山柚葉さん(京都府大山崎町円明寺)

「支えてくれる人たちを五輪の会場に連れて行きたい」と目標を語る竹山柚葉さん(京都府大山崎町円明寺)

 京都府大山崎町在住の乙訓高1年竹山柚葉さん(15)が、今年1月に東京で開催されたフェンシングのジュニア五輪カップ大会の女子フルーレで優勝した。昨年のインターハイ、国体に続く3度目の日本一。「自分のプレーができたことがうれしかった」と喜んだ。

 大阪府河南町で育った。小学1年の時、地元フェンシングクラブのチラシが自宅のポストに投げ込まれたのがきっかけ。「フェンシングがどんなスポーツか全然知らなかった。チラシがなかったら、競技をしていません」と笑顔を見せる。
 祖母とクラブを見学すると、選手たちが楽しそうに練習に取り組んでいた。「その雰囲気に憧れてクラブ入りを決めました」と振り返る。帰宅後、祖父が学生時代にフェンサー(選手)だったことを初めて聞かされ、「忘れられない日です」
 練習成果を試合で発揮して勝ったときの充実感や達成感。剣さばきの技術が身につくと、1対1で剣を交わすときの緊張感が楽しくなり、競技にのめり込んでいった。
 しかし、中学時代は全国舞台で勝てなかった。「悔しかった。もっと強くなりたい」。そんな思いを胸に昨春、フェンシングの強豪・乙訓高に進み、大山崎町へ引っ越した。全国レベルの仲間との練習は刺激的。「技も精神力も伸びるのを実感した」と話す。初のインターハイでは1年生でいきなりの全国制覇。念願がかない、「びっくりした」。自信にもつながり、「負けると悔しいけれど、引きずらない。次は勝てばいい」と前向きな気持ちをもてるようになった。
 ジュニア五輪カップ大会の前に欧州の国際大会で準優勝し、「世界で勝つには体力とプレッシャーに打ち勝つ強さが課題」と分かった。練習に一層熱が入り、見事栄冠を手にした。「大学生相手に自分のプレーができた」と胸を張る。
 3月の世界選手権ではジュニアなど2部門に出場する。新型コロナウイルスの影響でアジア選手権が中止となった分、「準備してきた力を全部出し切ればいい結果を出せる」と意気込む。
 河南町の子どもたちにフェンシングを教えるのが夢。その前に「支えてくれる家族や先生を五輪に連れていく。金メダルで笑顔にしたい」