職員に時差出勤を奨励することなどを確認した京都府のコロナウイルス感染症対策本部会議(京都市上京区・府庁)

職員に時差出勤を奨励することなどを確認した京都府のコロナウイルス感染症対策本部会議(京都市上京区・府庁)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け京都府は21日、職員に対し電車やバスの混雑を避けるために時差出勤を勧めることを決めた。民間企業にも取り組みを促す。京都市も職員の時差出勤実施へ調整している。

 府の時差出勤は25日から始める。約5千人の職員のうち、普段から公共交通で出勤し、勤務時間をずらしても府民サービスへの影響がない部署が対象。勤務開始時間を30分前倒しするか、最大1時間後ろ倒しにし、感染リスクの高い満員電車などを避ける狙い。
 西脇隆俊知事は、新型コロナウイルス感染症対策本部会議で「かぜ症状の職員には出勤自粛を求め、混雑時に通勤させないよう時差出勤を勧める。企業にも奨励する」と述べた。
 また全国でイベント中止などが相次ぐ中、京都府と京都市は一律の自粛を求めない方針を示した。20日に厚生労働省が出した方針に沿った。
 府は、実施する場合は消毒薬の設置に加え、入場時間の分散化や内容の見直しなど、感染リスクを下げる工夫をするよう求める。防疫体制を強化して16日の京都マラソンを開催した市は、今後の市主催の事業に関して「過度なイベント中止は市民の不安を招きかねない。感染拡大の状況に応じ対応を考えたい」としている。
 国と府、市は20日までに、府内で感染の可能性があると医師や保健所が判断した計37人を検査した。感染を確認したのは公表済みの2例で、35人が陰性だった。